「豊島の選択」第32号 ピックアップ記事

全員キラリ!この人々
豊島区制施行80周年記念「朝の光のその中で80歳のいけふくろう」

区制施行80周年を迎えた豊島区。様々なお祝いのイベントが展開されている。そんな中、豊島区の歴史と文化を豊島区に本部を持つ劇団ムジカフォンテが豊島区の80年をテーマにしたミュージカルを3月に公演する。NPO法人「としまの記憶」をつなぐ会が集めた豊島区の思い出や記憶の数々をベースにした、大人から子どもまで誰もが心から楽しめるミュージカルである。永島直樹さん作、脚本・演出はムジカフォンテの代表・知久晴美さん。今回、出演者を決めるオーディション会場をお訪ねした。
(取材 吉田いち子)

7歳から78歳まで世代を超えたパワーでミュージカルに挑戦!

劇団ムジカフォンテは1987年豊島公会堂での区民参加オペラ『カルメン』に出演したメンバーで立ち上げられたグループ。その後、様々な活動展開の後、1990年に劇団として創立した。まさに豊島区から生まれ豊島区で育った劇団だ。この20年間で多くの子供たちや若者を輩出させてきた。「今回のオーディションに参加したくれたひとりひとりのエネルギーが一人でも多くの人の生きる力となり、豊島区を盛り上げ、未来へつなげられる力となるよう本番にむけて頑張りますね」と今回、ミュージカルの脚本と演出を手掛ける劇団代表の知久晴美さんは明るく笑う。

2012年12月1日、区民ひろば上池袋でミュージカル出演の為のオーディションが行われた。会場には70人が参加。最年少は7歳の小学生、最高年齢は78歳と世代を超え、会場には老若男女大集合!という熱気に包まれた。
「学芸会で劇をしたことが楽しくて!」という小学生。「中学生になってから劇が大好きになった。演劇部を続けたい」という中学生。「豊島区にある病院で生まれ、今も豊島区にある大学に通っている。豊島区が大好き!」という大学生。「ずっと歌手になりたかった。もう一度青春を!もう一度輝きたい!」という20代の女性など皆、一杯のオーディション参加の動機を語った。そして、歌が好き、ヒップホップが得意、ダンスは任せて!といろいろな特技を持つ参加者たち。全員の目はキラキラと輝いていた。
12月8日には配役も決まりいよいよ、本読み、ダンス、歌唱などのレッスンも開始された。まだ、若干のキャストも募集しているということだ。ご興味のある方は気軽に劇団の事務局まで連絡を。また練習の見学も可能。漲るパワーに会いに行こう!

物語は・・・
舞台は池袋駅西口。混沌とした中、朝の光がさしてくる。待ち合わせの人で溢れる駅前。
そこに子ども達が通り、おおじいちゃんと出会う。そのおじいちゃんは豊島区に昔から住んでいる。子ども達との会話から物語は始まってゆく。会話の中から昔の池袋にワープしていく。
豊島区区民の体験話を元に、音楽と歌、ダンスを通して展開されてゆく。そして区制80周年を迎えた今でも、豊島区池袋はエネルギッシュに生き、これからも更に拡がり続け、そして・・・

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