衣装と意匠の座標展「ギャラリー ル・バトー」

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現在開催中の池袋西口「回遊美術館」。
http://www.kaiyu-art.net/
今月号でも取り上げましたが、池袋西口界隈で、同時多発的に様々なギャラリーで企画展をしたり、街角に展示をしたりしています。本日は「ギャラリー ル・バトー」でのワークショップに参加してきました。企画展のタイトルは「衣装と意匠の座標展」。元CMディレクターで現在織物作家の大久保眞さんと、若手パッケージデザイナーの黒栁潤さんの世代を超えた2人展です。
大久保さんの黒栁さんの創作に迫りたいという、アプローチと探求心から今回の企画が生まれたそうです。
最初にギャラリー内に出来上がったのは、織物に囲まれた茶室。黒栁さんはお祖母様がお茶の先生で、小さい頃からお茶に親しんでいたため、お点前をしながら、創作活動について語ってもらうという意図から作られたそうです。
その空間でお茶を愉しむというワークショップ。ちょっと哲学的な話になり、意匠について日々思うこととお茶の世界に通じる、時代や世代を超えた「空間」についての話題で盛り上がり、足も脳みそもシビレました。
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当初完成した茶室は、茶室とはいえないのでは?という不安もあったそうです。黒栁さんの言葉をお借りすると「とても不作法なもの」だったから。しかし茶室(仮)に先生であるお祖母様をお呼びして、お点前をしたときに、お祖母様はこれで良いとおっしゃったそうです。その時から完成した(と黒柳さんの心のなかで決まった)茶室は、一つの作品として私たちに素敵な空間を提供してくれました。大久保さん、黒栁さん、ありがとうございました(M)

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