最新号47号が発刊されました。

47特集1
池袋が吉祥寺・恵比寿に次ぐ堂々3位にランクアップ「住みたい街」に磨きをかけよう!きれいな公園への工夫はその第一歩だ

特集2
新生〝豊島〟のゆくえ 現庁舎地活用事業者の募集要項を公表 西部地域複合施設は長期凍結、暫定活用に

池袋×芸術の面白さ発見!
新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館(みんたん)

まちづくり最前線「地域のおいしいを食べる会」を開催
“カナメマチカラ”דイケニシブクロ”グループほか

住み方、働き方をデザインできる「まち」は可能だ
(㈱らいおん建築事務所 嶋田洋平氏)

いきいき!オフィス女子を訪ねて
株式会社マテックス(上池袋)

池袋シネマチ祭 6月6日(金)〜8日(日)にて開催決定!
などなど盛りだくさん

 

今月の特集
池袋が吉祥寺・恵比寿に次ぐ堂々3位にランクアップ
〝住みたい街〟に磨きをかけよう!
きれいな公園への工夫はその第一歩だ

㈱リクルート住まいカンパニーが発表した「2014年版 みんなが選んだ住みたい街(駅)ランキング関東版」によれば、池袋は全体の第3位。1位吉祥寺、2位恵比寿に続く位置は4位以降の中目黒、横浜、自由が丘、新宿をおさえて昨年13位から飛躍的なランクアップだ。
このアンケートは20歳から49歳の3000人が上位3街を選ぶネット回答によるもの。年代別、ライフステージ別の調査結果を詳しく見ると、評価の傾向や区の課題が見えてくる。

シングルだけでなくファミリーや女性にも人気が出ている池袋
男女別では男性総合3位、女性も7位に上昇、特にシングル男性は1位と圧倒的支持だが、女性も5位と上位に入っている。またファミリー男性で5位、女性で7位と単身者だけでなく子育てステージの人気も上がっている。一方、DINKSでは男女総合20位と中位だ。
人気のポイントは、都心に近く交通アクセスが良い、大型ショッピングに便利、レジャーや趣味や食事など万能な街、これらは以前からある理由だが、これに加え、街の雰囲気が変わってきたという文化的なイベントやまちづくりへの評価が定着してきたことが挙げられている。
副都心線の延伸以降、新たな来街者には池袋のイメージが新鮮に映り、家族で住みたくなる人が増えているようだ。

住みたい行政区では16位、23区で13番目
一方、行政区を対象としたランキングで豊島区を見ると、23区中では中位以下にとどまっている。
シングル総合で14位、DINKS総合で19位、ファミリー総合では30位圏外だ。住みたい街には区内の目白が28位、駒込が30位にランクしているものの、豊島区となると、池袋のイメージにあった高い評価があてはまっていない。人気が出てきたファミリー層にも23区では15番以降に後退した。

低いイメージの要素は自然環境 緑・空気・公園
この差はどこから来るのか、隣区と比較してみると特に自然環境の視点からギャップが顕著に出ていることがわかる。「緑が多い・空気がきれい・公園が多い」のポイントでは文京区と3倍以上、練馬区と5倍以上の開きがある。
公園が少ないことは特徴でもあるが、逆にとれば、緑・きれい・公園に注目されているのならばこの要素が劇的に変わると、大きなイメージ転換の効果が期待できるともいえるのではないか。

公園のゴミ箱政策には各区違いがある
公園は街のシンボル、美しい公園が評判になれば街の評判も上がる。実は近年、各区で公園美化の政策の違いが顕著になってきている。
公園が汚くなる理由の一つにゴミの不法投棄とゴミ箱周辺の汚れに着目した練馬区や渋谷区の公園ではすでにゴミ箱を設置してある公園はほぼゼロだ。
ゴミ箱を撤去すると一時的にはゴミが園内に散乱する傾向を危惧することはある。そのためゴミ箱撤去に踏み切れない区もあるが、長期的には公園のごみ持ち帰りのルールが浸透していつの日かゴミゼロになるようだ。
別表では近接区の比較でゴミ箱のある区立公園の数を示した。
方針の欄のAは積極的に撤去している区、Bは徐々に減らしているという区、Cは新設、改修時にできるものは撤去しているという区だ。

豊島区も昨年からゴミ箱引き揚げモデル実施
豊島区はなかでもゴミ箱が置いてある公園や児童遊園が多い区となっていたが、昨年1月より千早、要町、長崎の一部でゴミ箱を引き揚げるモデル地区とし、その検証を行った結果、撤去後の清掃を一時的に強化すれば効果はあると実証した。約7割~8割のごみ減量効果があっという。昨年11月からは駒込、巣鴨、西巣鴨地区でもモデル実施し、今後区内に広げていきたいとする。

住みたい街・豊島区を定着させる公園はその第一歩だ
池袋は文化イベントやまちづくりの宣伝効果でそのイメージを一変させた。豊島区も弱点とされていた公園への画期的な取り組みで「住みたい街」へのイメージを定着させよう。

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