最新号64号が発刊されました。

64号特集
2019年秋完成の新区民センターに大規模な
トイレフロアの導入を発表

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byみんたん

フランス ストラスブール市の交通まちづくり 
溝口禎三

先進まちづくり事例 
旧庁舎エリアに新風を生む商業施設
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特集は以下のリンクから読めます。

特集 1019年秋完成の新区民センターに
大規模なトイレフロアの導入を発表

女性と一緒に作るまちへ
豊島区は面白くなっている

高野之夫豊島区長は9月16日の定例記者会見で、来年から改築し、2019年に完成する予定の新区民センターに大規模なトイレフロアを導入することを発表した。新センターの2階フロアと3階フロアの半分ほどをトイレとする予定で、女性の目線で使いやすい公共トイレ空間を工夫して創る方針だという。
新区民センターは旧庁舎の再開発に隣接し、国際アートカルチャー都市構想の核となる新ホールにもつながることから、再開発地と一体となった施設の向上に貢献する取り組みになると強調した。

国際的な
「文化にぎわい拠点」
新ホールと連携

新区民センターは地下3階、地上9階建て、約9000㎡の延べ床面積となり、500人規模の多目的ホールと150人規模の小ホールができる。再開発計画決定の当初は「7つの劇場」と表現していた施設は、この二つを加えて今後は「8つの劇場」と表現し直された。
2階と3階に設置するトイレは、約40のブースのうち30が女性用で、化粧直しができるパウダーコーナーやおむつ替えのスペースも広くとるなど、女性の使い勝手に配慮した設計をする。
もともと、公共トイレの改善は、昨年から取り組んでいる女性によるまちづくり会議、F1会議で提案されていた課題であり、安全安心で清潔な公共トイレから女性に優しいまちづくりを始めようという意図も含んでいる。
高野区長も「安心して使えるトイレが欲しいという女性の声にこたえ、きれいなトイレを街に広げることで区のイメージを向上させたい」と話す。

女性と一緒に作る街へ
豊島区は変わろうと
している

女性の視点を区政に反映する積極的な取り組みは、あの消滅可能性都市の指摘が影響させた形だが、その対応として開催したF1会議以来、豊島区はその声を具体化している。
区役所庁舎のキッズコーナーや複数の授乳室、子育て総合窓口などは今や当然でもあるが、女性の起業支援「サクラーヌBiz」の開催や「としま100人社長会」など交流会で女性の人脈作りを支援しているところは特徴的だ。
仕事と家庭の両立などの女性ならではの悩みや課題を相談できる環境づくりにも力を入れている。
今回のトイレの提案も説明は生活産業課の田中真理子課長が担当した。F1会議や女性の集いでの声に敏感に反応できる管理職の存在は大きいと感じられた。

女性の好きな街
キレイ・変化・安全が
三要素

特定都市再生緊急整備地域のメリットを生かしたまちづくりを成功するために、民間と行政が共通認識でルールを作り、目標とするまちの価値の向上にあたるために重要な取り組みだとなる。
すでに策定されている渋谷区の「渋谷駅中心地区まちづくりガイドライン」と豊島区で策定の前提となる「池袋副都心整備ガイドプラン」を比べながら、考えてみると、池袋の特長や必要なビジョンが見えてくるかもしれない。
どこも同じでない「池袋らしさ」の魅力を公民連携で創出したい。

トイレは文化都市評価の
バロメーター

今回、新区民センター構想のトイレの内容を見てみよう。
区はその特長を5つ挙げた。
①「行列のできるトイレ」を解消します
●新区民センター2階・3階を公共トイレフロアとして全面警備、女性トイレの行列待ちストレス解消 2フロア計約40ブース 多機能トイレ ファミリートイレ等も設置
●多様なニーズに対応する個性あふれるトイレ空間 ハイセンスでモダンなサロン風空間
②「主役に変身」コーナーご用意します
●2階・3階両フロアにフィッティング・パウダーコーナー整備
●コスプレイヤーに変身BOX
③パパとママの「あったらいいな」に応えます
●新区民センターと隣接する生活産業プラザを一体化
 2階現プラザ側フロアにパパ☆ママスポット整備 キッズトイレ 親子トイレ 授乳室 調乳スペース おむつ替えスペース ベビーカー置場
●親子でゆっくり休めるスペースの確保
④「生涯健康美人」でこころの健康づくりをサポート
●化粧によるこころの健康・維持 介護予防効果が認められる化粧ケア事業の展開 
⑤「多言語対応」で外国人観光客にもアピールします
●新区民センター1階に多言語対応のインフォメーションを設置
●世界に誇る日本の最先端トイレを体感できる空間

夢のようなトイレができそうだ。
豊島区は面白くなっている。
トイレは文化都市評価のバロメータだと思う。楽しみにしていよう。

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