最新号113号が発刊されました

113号特集
冬号の特集:コロナを超えた飛躍のために”豊島区のことを知る” とっぴぃが選ぶ30冊

特集:2021年「としま新時代」
ピンチをチャンスに変えるとしま新時代の躍進を止めない 本誌編集長による高野之夫豊島区長インタビュー

特集2:〝豊島区令和3年度予算案〟を見る
令和3年度予算は『緊急事態対応』と『未来志向』を両立させる予算に

特集3:2021 豊島区を止めるな!
豊島区のまちづくりに関わる方々への質問及び豊富などの特集です。
このページのメンバーの方々にもお願いいたしました。

新コーナー

㈱サンシャインシティ まちづくり推進部の
大きく変わる“豊島区”の一層の発展に向けて魅力溢れる街づくりに取り組むサンシャインシティ
~なんか面白いこと、その創造力を街の力に~

◆特別企画

◆令和3年 第一回区議会定例会招集あいさつ
豊島区長 高野之夫さん

◆視聴レポート
~人生100年時代をいつまでもいきいきと過ごすために~
「地域デビューで輝くシニアライフ」アモールファティ代表 羽吹さゆり さん

◆身近な公園の役割を知ろう
防災機能を備えた「雑司が谷公園」

●好評連載

●雑司ヶ谷物語
「大門けやき並木保存会」の結成 伝統を守ることに尽力した雨雀

●みんたんの選択
おうち時間を楽しもう♪ 巣ごもり需要を支える池袋の商業施設

●古市コータローさん
池袋疾走日記

●東谷 仁さん
豊島区の文化的遺産としての「新教育」運動
池袋児童の村小学校(下)

などなど盛り沢山!


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特集は以下から読めます。

特集:2021年「としま新時代」
ピンチをチャンスに変えるとしま新時代の躍進を止めない
本誌編集長による高野之夫豊島区長インタビュー

新型コロナウイルス感染により世界から多くのお客様を迎え、文化のまちづくりが成果を見せる「としま新時代」の幕開けは延期となった。
先の見えないコロナ禍のなかで、「としま新時代」はどのような展開になるのか。年頭にあたり、豊島区長に2021年の取り組みを伺う。(聞き手:小林俊史 本誌編集長)
4つの重点テーマ『コロナ対策・SDGs・デジタル化・池袋の都市再生』

―2021の豊島区政の方針を伺います。
高野区長:まずはコロナ対策です。迅速で円滑なワクチン接種に向けて、豊島区医師会・歯科医師会・薬剤師会及び区内医療機関と連携し、て体制を確保します。「豊島区方式」と名付けた体制は、基本となる地域のクリニックや診療所での個別接種と、常設する基幹会場での集団接種に加え、区民の皆さんに馴染みのある『区民ひろば』26ヵ所で月2回程の巡回接種を行うものです。地域密着型のコミュニティ施設での接種が可能となり、多様なニーズに応える接種環境を提供できると考えています。
また、介護・障害関連施設等の職員や子ども関連施設の職員のPCR検査の費用を区が負担するなど、施設の利用者も従事者も安心な検査・予防体制を確立します。
このほか、区内経済の活性化に向けた商店街支援など、区民へのコロナ禍における支援体制を強化し、「誰一人取り残さないコロナ対策」を徹底する施策を進めていきます。

〈SDGs〉
次にSDGs推進です。昨年7月17日、内閣府から「SDGs未来都市」に認定され、同時にそのなかで特に先導的な取組をしている全国で10ヵ所しかない「自治体SDGsモデル都市」の選定を受けました。ダブル選定は東京初の快挙です。これは、2030年までに地球上の誰一人取り残さない社会の実現を目指し、17の国際目標のもと、経済・社会・環境の諸課題を統合的に解決しようとするものですが、まさに全世界がウィズコロナの新しい日常への課題を克服しようとする中で、世界中の皆さんのお役に立てるチャレンジではないかなと思っています。
池袋周辺の4つの公園を核にした国際アート・カルチャー都市の仕掛け、イケバスなど、これまで積み上げてきた東アジア文化都市記念23事業プロジェクトの一つ一つ、そしてさらに言えば行政の施策すべてにまさに魂を入れていくことが、このSDGsモデル事業にも通じるものだと確信しています。
昨年10月にはSDGsを区政の軸に据え、公民連携によるまちづくりをさらに推進するため「としまSDGs都市宣言」を豊島区議会に提案、全会一致で採択されています。

〈デジタル化〉
デジタル化は感染拡大によって明らかになった課題の一つです。政府が「デジタル庁」により行政手続きのオンライン化などデジタルガバメントの実現に向けて政策を強力に推し進めているなか、昨年8月にデジタル化推進の全庁横断的な検討をスタートさせました。すでに、庁内にWeb会議システムを導入するとともに、テレワーク環境の整備などの取り組みを実践しています。
今年度策定する後期・基本計画においてもデジタル技術を活用して人々の生活をより良い方向に変化させ、新しい価値を創造する、いわゆるDXの推進に向けた取り組みを明確にします。その推進力として、民間から専門職を迎え入れる予定です。

〈池袋の都市再生〉
最後にコロナ禍の今、あえて重点テーマにしたのは、池袋の都市再生です。 新型コロナウイルスという100年に一度の災禍は、東京が乗り越えなければならない一つの試練であり、同時に大きく進化する契機とも言えます。「国際アート・カルチャー都市」を目指す豊島区の都市政策は、SDGsという世界共通基準として認められ、大きく注目されています。コロナ禍の今だからこそ、2030年に向けた、まちのビジョンを明確化にし、「未来の都市モデル」を池袋から世界に発信していくことによって、区民の皆さまに勇気や感動を与え、まちの魅力や価値を向上させていくことが重要だと考えています。
私の目指す池袋の未来の都市モデルは「ひと」が主役のSDGs未来都市です。これまで取り組んできた「誰もが主役になれるまち」とSDGs「誰一人取り残さない」という理念は、「ひと」にスポットをあてたまちづくりそのものです。 これを実現するため、265万人が乗降する巨大ターミナル「池袋」とその周辺の大改造を目指すとともに、東西の大規模な駅前開発を推進する「国内最大級の歩行者広場」を整備し、まさしく、「ひと」が主役の「ウォーカブル」な都市空間を創り上げていきます。池袋が「駅袋(エキブクロ)」から脱却する環境が整い、池袋のまちが大きく変革するチャンスが到来したものと確信しています。
駅から街へと人々の流れを広げる広大な地上・地下結節空間、いわゆる「サンクンガーデン」を起点として、日本の素晴らしい四季、春・夏・秋・冬を感じながら、歩きたくなる心地良い歩行者空間が続き、その先に賑わいあるストリートや個性的な広場などの拠点を整備することによって、まちに広がりを生みだし、回遊性を高める好循環につなげていくのです。
未知なるコロナとの戦いは、まさにピンチでありますけれども、これをチャンスに変えていく、この挑戦こそ、これまで私が進めてきたまちづくりそのものなのです。
―ありがとうございました。

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豊島区をこよなく愛する著者が前著『文化によるまちづくりで財政赤字が消えた』に引き続き書き下ろした第二弾!「豊島区に住んでいて良かった」としみじみ思える本です。

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