最新号109号が発刊されました

109号特集
トキワ莊の“魂”を世界に伝え、地域のまちづくりを進める

「緊急事態宣言!!豊島区の子育て家庭レポートPart2」。子育て真っ最中のみんたん一家のコロナ禍での奮闘記
byみんたん

池袋疾走日記 バースデーライブも延期、ミュージシャンの自粛生活が語られます。by古市コータロー

トキワ荘のあった街から by小出幹雄

「街のこころ 大塚ものがたり」 by城所信英

雑司ヶ谷物語 いつの世も変わらぬ子をおもう親心 疱瘡除けの「赤色」

新連載も始まりました。

「We can do it! Toshima!ーやっぱり、ほっとするのは人とのつながり」村瀬 愛さん

「Book Talk あなたをステージアップさせる「本の力」」曽田哲史さん

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特集は以下から読めます。

特集:トキワ莊マンガミュージアムから始まる地域のまちづくり
トキワ莊の〝魂〟を世界に伝え、地域のまちづくりを進める

豊島区立トキワ荘マンガミュージアムの開館式典が6月27日に行われ、7月7日から一般公開となる。
手塚治虫、寺田ヒロオ、藤子不二雄、鈴木伸一、石ノ森章太郎、赤塚不二夫ら日本の漫画史に燦然と輝く作家たちが青年時代に暮らしたアパート「トキワ荘」は昭和57年に解体されたが、その当時の姿を忠実に復元し、アニメの原点・マンガの聖地を検証するミュージアムとなって令和の時代に甦った。
設計図や写真などの参考資料がほとんどない状態から丁寧な調査を重ね、設計は丹青社、施工は渡邊建設が担当、外観の汚れやさび、きしむ階段、2階の漫画家が暮らした4畳半の居室や共同炊事場などの外観内観が体験できて、タイムスリップしたかのような感覚になる。
開館にあたり、小池百合子都知事は「新たな漫画家を育てる象徴的な場として、地域や世界から愛される施設になることを祈る」と挨拶し、運営検討会議の里中満智子座長は「トキワ荘は、誰かがやったことを真似するのではなく独自の表現を追求する才能の象徴。決して昭和の時代の懐かしい夢のあとではなく、日本の漫画文化を検証することで、マンガとアニメのこれからを作る土台になる。子どもたちに夢を感じてもらえる場所でありたい」と抱負を語った。また高橋貴志丹青社社長は「懐かしさと未来志向が交じる魅力的な空間を楽しんでほしい」、渡邊裕之渡辺建設社長は「将来の漫画家やアニメーターを育てる新たな礎になる」とそれぞれ祝辞を述べた。 高野之夫区長は「日本が世界に誇るマンガ・アニメ文化発展の拠点として、トキワ荘の〝魂〟を入れ、世界に発信するとともに、地域のまちづくりを進めていきたい」と、改めてこの事業の今後の使命を誓っている。

総事業費は9億8千万円、開館までの期間に全国から4億2千万円を超える寄付が集めて注目されるこの一大事業は、何を伝えたいのか。 約15年前よりトキワ荘によるまちづくり運動を再開した地元住民の当初の構想にその目的は記されている。それは高野区長の「トキワ荘の〝魂〟を世界に伝え、地域のまちづくりを進める」という言葉に凝縮されている。
「トキワ荘の〝魂〟」とは、〝仲間との切磋琢磨によって大きな夢を叶える人間の創造力の素晴らしさ〟を大切にすること。そして「地域のまちづくり」とは、〝その発信をするまちは、他者へのホスピタリティや地域への愛着が高まり、同時にまちの暮らしが豊かになる〟を実証することなのである。

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